みなさん、「ウインド・シンセサイザー」って知ってますか?
その名の通り、鍵盤ではなく息でコントロールするシンセサイザーの事です。
おそらく、日本を代表するフュージョンインストバンド「T-SQUARE」の楽曲でもよく使われている、AKAIの「EWI」を想像する方も多いと思われます。
【在庫あり】AKAI / EWI5000 アカイ ウィンドシンセサイザー EWI-5000 《特別ヘッドフォンセット!》《正規品》 価格:79,800円 |
ですが、2016年の秋に、ローランド社から画期的な新しいウインドシンセサイザーが誕生したのです・・・
その名も「Aerophone (エアロフォン)」!!!
Roland ローランド / Aerophone AE-10G グラファイトブラック エアロフォン 【SHIBUYA_EAST】 価格:84,240円 |
私がこの楽器を購入したのは2016年末。それまでサックス一本でクラシックを専門に演奏していたので、当時は電子楽器にはこれっぽっちも縁がなかったのです。
ですが、近くの楽器屋さんに置いてあるのをたまたま見かけてから、何故か四六時中エアロフォンの事ばかり考えるようになり・・・
(これが・・・恋・・・ポッ)
気がつけば購入して、いつの間にか半年が経ち、今では立派に(勝手に)エアロフォン奏者と名乗るほどになってしまいました。
今でも、初めてエアロフォンで二胡の音を吹いた時に感じた感動は忘れません。
この楽器に沢山の可能性を感じた瞬間でした。
初めてエアロフォンで二胡の音色を吹いた時に、私の中にある電子楽器の偏見が覆った。
そして今度は私の演奏で、電子楽器に偏見がある全ての人達の意見を変えたい。▷https://t.co/EvtcGNZIci#Aerophone #Roland #二胡 pic.twitter.com/BVRDaelZso
— Sumika@移動ド (@music_art_sumi) July 20, 2017
さて、そんなエアロフォン。私が演奏動画をYoutubeやtwitterに上げてから、興味を持って下さる方が沢山増えました!
ありがたや(゚´ω`゚)
先生から、知り合いがエアロフォンについて聞きたいからsumikaの電話番号教えとくね!って言われて、誰やろ〜とおもってたらかかって来た相手がニコラ・プロストやった。
フランス語やったから拙い説明やったけど「たぶん買うよ!ありがと〜!」って言ってたからエアロフォン界アツくなりそう pic.twitter.com/klOoilu3rW— Sumika@移動ド (@music_art_sumi) September 8, 2017
sumikaさんの動画を観るようになってからエアロフォンがすごく気になっている。楽器屋さんで初めて生でエアロフォンを見た。
— しゃりー (@_YOSUGA_) August 1, 2017
バンドのsumikaも好きなんですけど、エアロフォンのsumikaお姉さん最近すごく気になる人です(小声)
— なっさん (@hnnb_tt) June 27, 2017
わたしのエアロフォン愛を認めてくれて、音楽院の先生もエアロフォンで仕事をくれたり。
https://twitter.com/music_art_sumi/status/863376179662815233
更にはローランド社の方から直々にインタビューを受けしたり。゚(゚´ω`゚)゚。
【私がエアロフォンを吹く理由】
AE-10 Aerophoneのオーナーさんに登場いただく、ユーザー参加型の新連載をスタートしました。
SAX演奏でフランス留学中のご本人とエアロフォンの関係を、インタビュー形式の記事で紹介します。https://t.co/z2V4lyW722 pic.twitter.com/guYd6Q2oWv— Roland | ローランド公式 (@MyRoland) February 24, 2017
まだまだ世に出たばかりの楽器なので情報量も多くはありません。なので今回は、エアロフォンについて私なりのレビューを書いて行こうと思います!
私は初めてのウインドシンセサイザーがエアロフォンだったので、実体験でEWIと比較する事は出来ません・・・
が、管楽器奏者や音楽経験者がエアロフォンを始めるにあたってという点はリアルにお伝え出来るかと思います!
また、音楽経験者でない方からも、エアロフォンを始めるにあたっての質問を多数頂いているので、そちらの質問もまとめてシェアしたいと思いますヽ(´・∀・`)ノ
あまり専門的な用語を使わず、分かりやすく説明します☆
(専門用語をあんまり知らないなんて言えない・・・)
- 1.エアロフォンで何種類の音を使い分けられるの?
- 2.運指は難しい?
- 3.サックスはE♭管(B♭管) だけど、エアロフォンは?
- 4.管楽器みたいな肺活量が必要?
- 5.初心者でも始めやすい?
- 6.音はうるさくない?
- 7.サックスの練習に代用できる?
- 8.他に用意した方がいい機材は?
2018年2月現在、最新のバージョン(2.20)でプリセットの音色は62種類です。
四種類のサックスに加え、オーケストラ系の管楽器はほとんど揃っています。
他にもシンセ系、民族楽器系などあります。
エアロフォンを練習して10日程の時に作ったこちらの動画で、特徴的な音色を9種類使って星野源さんの『恋』を演奏しています。
またこちらの『宝島』では、シンセ系や管楽器系の音、合計15種類の音を使って演奏しています。
オーケストラ系の音色を使って一人でオーケストラを再現!このアイデアは、2018年夏のワールドサクソフォンコングレスでも披露しようと考えています。
宜しければ参考までに、実際の音を聴いてみてください✌︎(‘ω’✌︎ )
サックスの運指を再現して作られていますので、10数年間サックスを演奏してきた私にとって、エアロフォンの指使いにアダプトするのは驚くほど簡単でした。
最初はサイドキーに若干違和感もありましたが、すぐ慣れます。
一つ専門的な練習が必要なところといえば、
『オクターブキーが四つあるところ』
でも実はこれ、裏を返せば利点ですよね。
フラジオの特殊な運指を使わず、ボタン一つで5オクターブを行き来出来るのですから。。。。
(人をダメにするクッション、否、サックス吹きを怠惰にするオクターブキー。)
強いて言うならば、『全管対応』です。
そう、設定でラクラク移調出来てしまうのです!!!!!!
(人をダメにするクッション、否、サックス吹きを怠惰にする移調機能。)
EWIと違って本物の管楽器のように息が抜けるので、長時間吹くとわりとバテます。
実はこれも凄いところで、息の抵抗感(反応の良さ)も設定で変えることができるんです!!!!!
(人をダメにry
すでに楽器を演奏されている方はお分かりかと思いますが、生楽器は自分の音を作るまでに果てしなく時間がかかる。。。
他のプレイヤーはいとも簡単そうに吹いているから自分にもできそう!と初めてみたものの、口は痛いわ音は鳴らないわで理想の現実とギャップにショックを受け、その時点で楽器を諦めてしまう人も少なくはないはず・・・
その点エアロフォンは一音吹いた瞬間からイメージした音が鳴ってくれるので、そう言った意味ではモチベーションを保つのに有利な楽器なんじゃないかと思います。
管楽器吹きの永遠の悩み「音がうるさいから家で練習できない」
これを解決してくれるのがエアロフォン。
イヤホンを繋いで、サイレントモードで練習することができるのです!!!!
しかもin端子にスマホを繋げると、スマホ内の音楽を取り入れてエアロフォンの中でカラオケと音をミックスしてくれるという素晴らし機能。
周りを気にせず夢中で吹いてしまうので、時間が経つのがアッッッッットいうまです(´⊙ω⊙`)
この質問は多くの方からいただくのですが、ズバリ言って運指の練習以外、つまりアンブッシュアの訓練にはあまり期待できません。
本物のサックスと違って、どんな奏法でもとにかく息を入れればなってしまうので、「普段サックスを吹いていて、譜読みや運指の練習のために使う」というぶんには問題ありませんが、(むしろ効果的・・・(´⊙ω⊙`))逆に「サックスを始めたいけどまずエアロフォンから!」という方の場合は、「本物のサックスに変わった時には音色を作るのに時間がかかる」ということを前もって覚悟しておかなければならないと思います。
もっとも、エアロフォンが楽しくて、本来目標であるサックスではなくエアロフォンがメインになってしまう可能性もなきにしもあらずです・・・笑
いちいちケースから出すのがめんどくさいので、思い立った時にパッと吹けるように、家ではいつもスタンドに楽器を立てています。
私のオススメはこちらの、キクタニのスタンド!
KIKUTANI VS100 ウクレレ・バイオリン用スタンド 【キクタニ】 価格:2,160円 |
実はこちらウクレレ用のスタンドなのですが、この下の部分にリストバンドを装着することで、ウインドシンセのスタンドになっちゃうのです。
スタンドは2000円ほどでリストバンドも100均でも購入できるので、なかなかリーズナブルではないでしょうか。
そして『演奏してみた』動画作成には欠かせない「GO:MIXER」。
Roland GO:MIXER スマートフォン用 弾き語り配信オーディオミキサー インターフェイス 【ローランド】 価格:10,800円 |
エアロフォンのスピーカーから出た音を録音すると、どうしても音がぼやけてしまいます。このGO:MIXERさえ使えば、パソコンに簡単にラインどりすることができ、しかも同時にスマホで動画も撮影できるという優れもの!!
このGO:MIXERは別記事で詳しく説明しているので、こちらの記事も参照ください。
専門用語を使わずGO:MIXERを解説!
ざっと多かった質問に答えさせていただきましたが、ここに書ききれない質問をたくさんいただいています。
また『第二弾』としてエアロフォンを徹底解剖していけたらと思っています٩( ‘ω’ )و
YouTubeでのソプラノサックスとエアロの千本桜すばらしかった。ソプラノサックスはこんな素晴らしい音がでるとは、脳を揺さぶられた。ところで、エアロフォーンに音源ソフトをつないでますか。お試しで内臓スピーカーで鳴らしてみたら、音が貧弱、安物のシンセの音しかしなかった。楽器店でのデモはIphoneと大出力のアンプスピーカーをつないであった。尺八が尺八らしかった、二胡はOK,クラリネットもOK、バイオリンはまあまあ、サックスは??(アルトサックスを吹いているので受け入れられない)、金管楽器系はすべてシンセの音。がっかりした。やはり音源ソフトが必要じゃないのかな。(E-5もためしました。はっきりいってダメ。音が遅くでる。16分音符のスケールはできなかった)
youtubeに投稿してください。聴きます。心待ちにしてます。