#03 音ノ銀河 Oto-no-Ginga : Galaxy of Sounds

#03 音ノ銀河 Oto-no-Ginga : Galaxy of Sounds

CDについて About the CD

[ 音ノ銀河 ] Oto-no-Ginga
Galaxy of Sounds : Oto-no series #03
ソプラノサクソフォンが唄う宇宙の煌めき

Soprano Saxophone : Sumika
Composer : Otono-Sumika, Taishi Ogura | Arranger : Shoichi Asai
Design : Warm Thanks Design

「遠い宇宙から、音楽のり物」

「音ノ辞書」「 音ノ雨 」に続く今回のOto-no series 3作目は、宇宙をテーマにソプラノサクソフォンが物語を紡ぐ。Sumika自身が「音野スミカ」として作曲を手がける3曲に続いて、ジャズサクソフォニストとしても活躍するフランス帰りの作曲家・小倉大志氏の楽曲を収録。全ての楽曲の編曲を旭井翔一氏が担当。多様な奏法を用いてソプラノサクソフォンの未知なる可能性を探る、個性煌めく曲達が織りなす銀河系のようなアルバム。


After her previous two series, “Oto-no-Jisho” and “Oto-no-Ame”, the third instalment of the Oto-no series CD is out.
It features the theme of space; a story weaved with the harmony of the soprano saxophone and the piano. This album is a record of three pieces composed by Sumika under the name of Otono-Sumika. It features songs by jazz saxophonist Taishi Ogura, a composer who recently returned from France. All songs are arranged by Shoichi Asai, exploring the new dimensions of the soprano saxophone with various playing styles.
You will be amazed by the glittering uniqueness of each song, interwoven like stars in a galaxy…

Composer : Otono-Sumika / Arranger : Shoichi Asai
 1.流星群前夜 – Dusk before Meteors swarm 
 2.月夜に霞む – Hazy Moonlight
 3.彗星のダンス – Ballet of Comets

Composer : Taishi Ogura / Arranger : Shoichi Asai
組曲「星を掴みに出掛けた音楽家たち」- Harvest of Stars Suite
 4.旅立ちの夜 – Prelude to Departure
 5.St. Patrick’s Day – Emerald Planet
 6.新しい街 – Cosmic City
 7.古(いにしえ)の星 – Ancient Sphere
 8.星降る丘 –  Starry Hill

My Saxophone Settings
Soprano Saxophone : Selmer serie Ⅲ
Mouthpiece : Selmer S80 C** / Syos  (for the Track 6.)
Reed : D’Addario Reserve 3+
Neck screw : Shibaneji

Ligature : BG

Online Shopにて購入
価格 : 1,800円(+税) – 品番 SUMI-0003
Available on amazon.jp to send overseas from 2021/12/03

クラウドファンディング
235名のご支援者様に、心より感謝申し上げます。
Thank you to everyone who participated in my Crowdfunding.

⇧ Crowdfunding Page

CD発売記念LIVE
2020年の1月に日本で「音ノ辞書発売記念コンサート」を開催して以来、コロナ禍に見舞われ「音ノ雨」「音ノ銀河」共に生演奏の発売記念コンサートを開催できずにおります。2022年の目標は、頃合いを見て是非日本でこの二つのCDの発売記念コンサートを開催し、皆様に生音を届けることができれば・・・と思っております!開催の日程が決まり次第Twitterにて報告いたします。

楽譜について
「音ノ銀河」全曲集の制作を予定しておりますが、時期は今のところ未定です。
小倉大志さん作曲の「星を掴みに出掛けた音楽家たち」の楽譜はご本人のWeb pageにて販売されております。

アーティスト About Artists

Soprano Saxophone / Sumika
Composer (Track 1-3) / 音野スミカ (Otono-Sumika)
音が澄み香るサクソフォン奏者。

ストラスブール音楽院修士課程在学を卒業後、
フランスを拠点に音楽活動を行う。

2021年より音野スミカ名義で作曲や
イラストレーション等の創作活動も開始。
▷Biographie

Composer (Track 4-8) / 小倉大志 (Taishi Ogura)
サクソフォン奏者、作曲家。
2013年に渡仏し、ブーローニュ=ビヤンクール
音楽院を満場一致のトレビアンで卒業。
2017年に帰国後、「Ogura Taishi Project」を立ち上げ
都内を中心に活動を開始。様々なクラシック
音楽家へ楽曲提供・共演を重ねる。
Web page / Twitter

Arranger / 旭井翔一 (Shoichi Asai)
福井県出身、東京藝術大学卒業。
受賞歴は第二十三回朝日作曲賞(合唱) 、
現音新人作曲賞(富樫賞)ほか多数。
近年は様々なジャンルのクリエイターとの
共演・共作による作品を多数発表。
Web page / Twitter

[ Logo / CD Design ] Warm Thanks Design

[ Sound Engineer of Piano ] Kashiwa-marumochi

[ Mastering Engineer ] Mathieu Pelletier


[ Illustration ] Otono-Sumika

作曲者による紹介 programme notes

「流星群前夜」「月夜に霞む」「彗星のダンス」の三曲は、今回のCDために書き下ろし・再編した曲を旭井翔一さんにアレンジして頂きました。

1. 流星群前夜 – Dusk before Meteors swarm 
作曲 : 音野スミカ / 編曲 : 旭井翔一

この曲は2019年の「音ノ辞書発売記念コンサート」で初演していたのですが、その時はまだ未完成で、インプロビゼーションの部分のみでした。この時に即興で演奏したメロディをそのままテーマとして譜面に起こし、そこに前奏部を組み合わせて、今回の完全版が出来上がりました。前半の部分は、確か2019年あたりに「雲と月」という仮名でテーマを作り、結局演奏せずに放置していたものを使用しました。循環呼吸を使ったサクソフォンとピアノの掛け合いから始まるのですが、掴み所のないフワフワとした雲の世界から、中間部に向かって徐々に大気圏を抜け、ついには無重力になり真空の暗闇からインプロビゼーションが始まる・・・といったイメージです。クラシカルでメロディックな部分、循環呼吸・bisbigliandoといった現代的な奏法、特殊なアンブッシュアを使って音を歪ませたりと、この一曲の中でソプラノサクソフォンの様々な音色の移り変わりを楽しんでもらえるようにと演奏しました。今までのCDシリーズとは少し違った、神秘的な雰囲気で物語が幕を開けます。

2.月夜に霞む – Hazy Moonlight
作曲 : 音野スミカ / 編曲 : 旭井翔一
3曲のうちの1曲は「月」をイメージして作りたいと思っていたので、少し霞みがかった月を思い浮かべながら作曲しました。音数の多いインパクトのある1曲目から、すこし気持ちを落ち着けて聴いてもらえるような温かく心地良い雰囲気にしています。この曲は、1枚目のCD「音ノ辞書」のかしわ丸餅さんの楽曲の影響を受けていて、メロディラインがずっと頭に残ってつい口ずさんでしまうような曲を目指して創作しました。遠くて触れられないけれど、いつの時代もずっと私たちの夜をほのかに照らし続ける「月」という存在を、この楽曲を通して感じていただければと思います。

 3.彗星のダンス – Ballet of Comets

作曲 : 音野スミカ / 編曲 : 旭井翔一
「音野スミカという名前で作曲をはじめるぞ!」と思い立って、初日にできた曲がこの「彗星のダンス」でした。彗星たちが意志を持ち、夜空をいっぱいに使って踊り駆け巡るイメージをもとに、頭の中にあった「エモい進行」「かっこいいメロディライン」「シビれる低音部」をうわーーーーっと書き殴った結果、変拍子がマシマシの前半のテーマが誕生しました。この曲のテーマは2枚目のCD「音ノ雨」の水谷健太郎さんの楽曲の影響を受けていて、変拍子の中でくるくると和音が入り乱れ、聴き入っているうちに気づけば曲が終わっていた・・・という曲になれば良いなと思いながら作曲しました。好きな音をたくさん詰め込みすぎて、「もう後にも先にもこんな曲は生み出せない・・・」と、作り終わった後は全てを絞り出してもぬけの殻になってしまいましたが、音野スミカの最初の作品であり、自分の大好きを詰め込んだ自信作でもある、今回のアルバムのメインとなる曲です。
元々中間部はテーマのみのシンプルなものでしたが、旭井さんのアレンジでとっても豪華な仕上がりとなりました。中間部のほぼ全ては旭井さんがオリジナルの創作を凝らしてくださったもので、全曲に渡って原曲の良さが何倍にも引き出されていると感じました。大切な曲達をここまでの大曲に仕上げてくださった旭井さんに、改めて感謝いたします。

組曲「星を掴みに出掛けた音楽家たち」- Harvest of Stars Suite
作曲 : 小倉大志 / 編曲 : 旭井翔一
 4.旅立ちの夜 – Prelude to Departure
 5.St. Patrick’s Day – Emerald Planet
 6.新しい街 – Cosmic City
 7.古(いにしえ)の星 – Ancient Sphere
 8.星降る丘 –  Starry Hill

2016年にアイルランドを旅したときのイメージをもとに作曲しました。5つの楽章からなる組曲で、初演はパリ郊外の音楽祭で行いました。オリジナルの編成は弦楽器五重奏+ピアノ+ソプラノサクソフォンですが、様々な編成で沢山の人に演奏していただいてる作品です。2020年に作曲家で友人でもある旭井翔一さんにアレンジを依頼し、サクソフォン(フルート)とピアノのための今回のアレンジが完成しました。全楽章をソプラノサクソフォンとピアノで演奏した録音は、今回のCD「音ノ銀河」が初めてです。それぞれの楽章はまるで小説のようにストーリーを感じられる題名がついていますが、すでにある物語に音楽をつけるのではなく、逆にこの音楽を聴く人の中に、それぞれの物語が生まれてほしいと願っています。

#音ノ銀河に寄せられた感想 Review #Oto-no-Ginga

【雑記45】宇宙がテーマのCD「音ノ銀河」を聴いた感想 from ユキシロ日記

「収録曲ひとつずつ感想を書こうと思うのですがその前に全体について少し。このアルバム、宇宙でした。次のアルバムのテーマが「宇宙」になると知った時、広いテーマを選んだなぁと思いました。宇宙と聞いて何を思い浮かべるか…星、惑星、宇宙飛行士、宇宙開発、宇宙人…かなり広いテーマだと思います。」… 全て読む

https://twitter.com/domiso_lalala/status/1460205629293744131?s=21
https://twitter.com/awo7551/status/1460254800000339971?s=21
https://twitter.com/awo7551/status/1460131089062629378?s=21
https://twitter.com/kahoiwasaki/status/1460090934352171010?s=21
https://twitter.com/gl_amairo/status/1459888133298737159?s=21
https://twitter.com/kuraraso/status/1459766916260589574?s=21

是非#音ノ銀河 のハッシュタグで呟いてみてください♪
こちらのページに随時掲載させていただきます。

 に一言 message

▶︎アレンジャーの旭井さまよりメッセージ

編曲の旭井翔一(あさいしょういち)です。このような素晴らしいCDに参加できたことを、大変嬉しく思います。
とにかく良いものになるよう、頭を白髪だらけにしながら……悩み抜いてアレンジしました!
その甲斐もあり(?)皆様を別世界へと誘うような深い……深い楽曲になったと自負しております。
(そのぶん非常に演奏困難なものになりましたが……)
Sumikaさんと全ての関係者の皆様、そしてお聴きくださる皆様に心より感謝致します。



▶︎デザイナーの徳留さまよりメッセージ
皆様はじめまして、Warm Thanks Designの徳留と申します。
この度は「音ノ銀河」発売おめでとうございます!
前作、「音ノ辞書」、「音ノ雨」続きまして、
ありがたいことにこの度もお声掛け頂き、
デザイン面でお手伝いさせて頂きました。

毎回新しい切り口のワクワクする楽曲に対し、
デザインを考えることは楽しみ半分、
ご要望に添えるだろうかの心配も半分と、
銀河のように心情が混ざり合うような心根ですが(笑)
最後に実際のCDが出来上がってくると
関わらせていただけたことに感動し、
大きな喜びをSumikaさん初め関係者の皆様と
一緒に分かち合えることに感謝する次第です。


前作と今作はデザイン面で一番大きく違ったこととして、
イラスト重視のデザインへの切り替えと
全体のシリーズデザインのバランス調整でしょうか。
今回のジャケットメインイラストはSumikaさんご本人が描かれていますが、
これを活かしながら、前作と並べても違和感がなく、新鮮な感じのする
デザイン構成を組むのになかなか苦労しました。

細かい部分で些細な工夫も沢山あって、
例えば裏側の円切り抜きから覗く星座は中のブックレットの折り方
により4段階変更が可能な仕様になっています。
ブックレットは今回そのまま飾ってても楽しめるかもしれませんね^^
ジャケットをたまに眺めて新たな発見をしていただけると嬉しい限りです。


手に取る皆様が音と一緒にジャケットでも音ノ銀河の世界観をさらに広げ、
感じ、親しんでいただけますように。
どうぞ音ノ銀河の世界へ行ってらっしゃい^^



▶︎演奏者のSumikaより、メッセージとお礼
かねてからお世話になっていた小倉さんが送ってくださった、旭井さんの編曲が出来上がったばかりの「星降る丘」を聴いて、こう思いました。
「この曲を演奏するまでは絶対死ねない・・・。」
その時はCD「音ノ雨」の制作中だったので、「3枚目のCDは絶対にこの曲を収録したい・・・!」という強い思いから、今回宇宙をテーマにした「音ノ銀河」が完成しました。それほど、「星降る丘」は私に取って特別な曲であり、今回のプロジェクトを突き動かしたきっかけとなる作品です。今回のCDを作るきっかけとなった楽曲を提供していただいた小倉さんのお陰様で、憧れの楽曲を演奏しCDに収めることができました。
旭井さんには「星を掴みに出かけた音楽家たち」に新たに3曲を加え、今回のCDの全曲の編曲を担当いただきました。「編曲」という二文字では伝えられないほど、アーティスティックな創作で楽曲を煌びやかに彩って頂きました。
CD音ノ辞書の楽曲の作曲者であるかしわ丸餅さまには、再び音ノシリーズのプロジェクトにご協力いただき、音源制作を担当いただきました。難しい楽曲もありましたが、入念に打ち合わせと修正を重ね、今回の録音を作り上げることができました。
1枚目からずっと、音楽だけでなくパッケージデザインにもこだわり続けている本シリーズですが、毎回お願いするたびに理想的なデザインを作り出してくださるWarm Thanks Designさんのご協力で、今回もとびきり素敵なCDに仕上がりました。
ご協力くださった素晴らしいアーティストの皆様と、「こんなCDが作りたいんです・・・!」という私のお願いに、快くご支援くださり発売まで半年間ずっと見守ってくださったクラウドファンディングのご支援者様に、改めまして感謝を申し上げます。


1枚目のCD「音ノ辞書」から始まったこのプロジェクト。当初はこのCDがシリーズとなり、素晴らしいアーティストの方々との出会いを経て3作目を出すに至るとは全く想像していませんでした。3つのCDを作り終えて今、私の頭の中にはまだ実現したいプロジェクトが沢山あります。様々なすばらしいアーティストの方々と共演し、とっておきのスペシャルな作品を作り続けたいと思っています。


サクソフォンが上手くなりたい!という一心で駆け抜けた10代、


自分の音楽とは何なのか?を探し続けた20代、


そして30歳の節目でこのCDを発表できたことで、これから進む道が見えたような気がします。


限られた人生の中で、音楽を通して
皆様の時間が、生活が、人生が、
美しく彩られることを願っています。

2021.11.15 Sumika